長野県の医療事情

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こちらでは、長野県の医療事情について簡単に紹介したいと思います。

医療に携わる者として知っておきたいこと

看護師の業務にそのまま直結するかどうかはともかくとしても、長野で働く医療従事者として概要を知っておくだけの価値はあるでしょう。

一時は“長野県の医療を見習え”が合い言葉だった

高齢者医療について今となっては劇場型政治の功罪が問われ、様々に評価が分かれる日本の元首相:小泉純一郎氏が言った言葉に「元気に長生きするための方法は、長野に見習え」というものがありました。

これ自体は充分に理解できる発言でしょう。実は、長野県は47都道府県でもっとも高齢者の医療費が低く、入院日数も最短なのです。しかも、男性平均寿命は全国でトップ、女性も全国5位。長野県は非常に長寿な県でもあるのですから。

もし全国の高齢者医療が長野県と同レベルになれば、1年間で2兆円ほどの医療費を節約することが可能という試算まで出ていたのです。

長野の成功例は、在宅医療が鍵

佐久総合病院のドクターヘリ長野県の高齢者医療において特筆するべきは、佐久総合病院という病院です。佐久総合病院は早期段階からドクターヘリを運航していた上、数々の高度先進医療に対応する優れた病院でした。

それに加えて、医師のいない村:無医村に訪問診療を行い、地域ケアの核としても有効に機能していたのです。

在宅医療の活性化は、療養病床への入院を減らすことに直結します。無医村以外であれば、診療所のかかりつけ医との連携を密にすることで地域医療と高度医療の住み分けを進めることにも繋がるでしょう。

長野モデルを推進すると言いながら、国の方策は…

しかし、国が行った診療報酬改定は、佐久総合病院のような実直に高齢者医療を行う病院に対して何らのメリットも供さないものでした。

佐久総合病院の在宅医療あくまで国は“訪問診療は診療所が行うもの”と考えており、過去の実績を無視した改定を行ったのです。

結果として、佐久総合病院のような大病院が訪問診療を行ったところで、病院の利益はほとんどない状態に。どうにか状況を改善しようと高度医療専門の病院を新設して再構築を図ろうとするも、今度は佐久市長が“市立病院とのバランスを図るため”という理由でそれに反対していたのです。

“長野を見習って低医療費で長寿を目指そう”という国の方策は、実態を見誤ったために空回り、逆に佐久総合病院のような長野モデルを牽引してきた病院を追い込むに至ってしまいました。

今でこそ自治体との和解を果たして再構築へと舵を切った佐久総合病院ですが、このような医療を牽引する意識の高い病院が苦しむ制度は早急に改められなければなりませんね。

いったんは崩壊寸前となった長野モデルの高齢者医療は今後、どのようにして再生していくのでしょうか。

以上、長野県における医療の現状を簡潔にまとめさせて頂きました。

再び佐久総合病院のような手法を活性化させる一員になりたいと考えるか、国の方針に従って訪問医療は診療所で行うべきと考えるか、それは医療従事者1人ひとりに任されています。

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